小林旭コンプリート・シングルズ Vol.6

小林旭 小林旭コンプリート・シングルズ Vol.6歌詞
1.思いやり


2.俺の敗けだよ


3.お世話になったあの人へ

作詞:中山大三郎
作曲:城賀イサム

夜のお店に つとめたころに
私 あの人知りました
さそい上手で おはなし上手
やがて悲しい さよなら上手
しあわせでした 思い出できました
お世話になったあの人へ

そしてお店を まかされたころ
一緒にすごした 人でした
きっといつかは 世に出る人と
つくしつくして ささげた月日
しあわせでした 女の夢でした
お世話になったあの人へ

夜のお店に 灯りをつけりゃ
なぜか心が 痛みます
私みたいな 女のために
出世おくれちゃ いないでしょうね
しあわせでした いのちの恋でした
お世話になったあの人へ


4.ふるさと帰行


5.泣いた数だけ倖せに

作詞:中村泰士
作曲:中村泰士

おまえの心の 小さな花びらが
ほのかに 女の香りをつけて
疲れた この胸 いやす
紅ひく 仕草が 絵になる こんな夜
おまえは 空行く 雲になれ
俺は名もない 春の風
泣いた数だけ 倖せに
なれるじゃないか

妬くのは およしよ やさしいおくれ毛に
そっと触れたら 笑っておくれ
えくぼが 可愛いい おまえ

心にぬくもりあるから 生きられる
おまえは 旅ゆく 船になれ
俺は静かな 海になる
泣いた数だけ 倖せに
なれるじゃないか

心にぬくもりあるから 生きられる
おまえは 旅ゆく 船になれ
俺は静かな 海になる
泣いた数だけ 倖せに
なれるじゃないか


6.時雨坂

作詞:喜多条忠
作曲:徳久広司
唄:小林旭

*もともと一人で 生きてきて やっぱり一人に
戾るだけ 淋しくないわと 言いながら ちいさな肩が
ころがるように 降りていったね 時雨坂

*雲の切れ間に 洩れる陽が おまえの橫顏
光らせた 夢を映した 水たまり
かぼそい指が なおさら寒い 花の香りの
時雨坂

*遅れ咲いてる さざんかが 風に搖てる 濡れている
生まれ変われ そのときは あなたの知らない
おんなになると 影が泣いてた 時雨坂


7.最后にもひとつ

作詞:喜多條忠
作曲:大野克夫

初めてお前に会った時
最后の女にしたいと思った

古いコートを着て行くのかい
化粧もしないで仔犬を抱いて
外はあの日と同じ雨だぜ

お前をひとりにしすぎたようだ
やさしい香りに酔いすぎていた

別れにひとつ甘えていいかい
グラスの氷が切れちまったよ
想い出ばかりが濃すぎたようだ

短い暮らしもそれなりに
月日が経ったら綺麗に見えるよ

トゲを忘れたバラのようにね
俺との暮らしを訊かれた時は
ろくでなしよと笑っていいさ

男は誰でも俺よりマシさ
傷でも癒えたら恋でもしなよ

※最后にもひとつ頼んでいいかい
部屋から仔犬を出さないでくれ
戻ってきそうなそんな気がする※

(※くり返し)


8.金鳳花


9.おまえと出直そう


10.夢帰行


11.星海峡


12.ゆき子は銀座を離れます


13.水たまり

作詞:高田ひろお
作曲:杉本真人

(セリフ)また胸ん中に水たまりができちまった
夜になると想い出が ピチャンと跳ねて
この胸があいつを恋しがるんだ
男ってのは淋しがり屋なんだね

おまえは可憐な 俺の花
誰も汚せぬ 指させぬ
泣けば三日も目を腫らし
泣かせた過去をせめている
水たまり 水たまり
おまえの夢が揺れる夜

夜更けに小石を蹴るたびに
すこし淋しい 水の音
胸におまえの ほほえみが
浮かんで消えて また浮かぶ
水たまり 水たまり
飛び越えながら 想う夜

(セリフ)ふと立ち停まると 自分の影がやけに淋しそうでさぁ
また あいつのところへ もどりたくなるんだ

さよなら言ったら くちびるに
黒髪 噛んで ふるえてた
傘に かくれて 駆けけだせば
小雨の街で 泣いていた
水たまり 水たまり
別れの顔が 浮かぶ夜


14.波止場にて

作詞:杉本真人
作曲:杉本真人
唄:小林旭

*みぞれ混じりの 雨降る波止場 どこへ帰るか
一羽のカモメ まるでおまえを 見たようで
心のいたみに 目を伏せる たった一人の
女にさえも 幸せやれずに 悔むのさ

*暗いとまり木 グラスのかけに 遠い霧笛と
重なるむかし 青し小窓を バタンと閉じて
想い出さらばと 酒をのむ たかが男
女のことさ 命と言うほど 惜しくない

*波止場へつづく 石段おりりゃ いつかみぞれも
小雪に変わる どこをさすらう あてもなく
夢追う旅路は 北へむく バカな男と
笑っていいさ 俺など忘れて 生きてくれ


15.望郷さすらい港町


16.雪子の止まり木あなたです


17.熱き心に

作詞:阿久悠
作曲:大瀧詠一

北国の旅の空
流れる雲はるか
時に 人恋しく

くちびるに ふれもせず
別れた女(ひと)いずこ
胸は 焦(こ)がれるまま

熱き心に 時よもどれ
なつかしい想い つれてもどれよ

あゝ 春には花咲く日が
あゝ 夏には星降る日が
夢を誘う
愛を語る

熱き心に きみを重ね
夜の更(ふ)けるままに 想いつのらせ

あゝ 秋には色づく日が
あゝ 冬には真白な日が
胸を叩く
歌を歌う 歌を

オーロラの空の下
夢追い人 ひとり
風の姿に似て

熱き心 きみに


18.さらば冬のカモメ


19.北慕情


20.旅空夜空~言うもはずかし~


21.風の旅人


22.駅

作詞:阿久悠
作曲:大野克夫

錆びたレールを横切って
下りホームに渡ったら
旅人よ そこから先は
過去と未来を思うなよ

見送る人の影もなく
季節の風が泣くばかり
ことば少なにうつむいて
北へ旅する人が行く
AH… AH… AH… AH…

時代の流れに残された
古い景色の駅からは
旅人よ 心を抱いて
ひとりしみじみ旅立てよ

コートのえりを深く立て
凍えるからだつつみこみ
靴の爪先 小きざみに
汽車が着くのを 待ちわびる
AH… AH… AH… AH…

AH… AH… AH… AH…


23.ハーモニカの詩


24.古城の月

作詞:阿久悠
作曲:小椋佳

ひとり 古城にたたずめば
時の流れの音がする
むかし詩を読む人がいて
哀れといった月の影
酒くみかわせ 若者よ
琴つまびけよ 乙女ごよ
古城は風と月ばかり

夢は砕けて夢と知り
愛は破れて愛と知り
時は流れて時と知り
友は別れて友と知る

花に見とれる日もあれば
松のそよぎに泣く時も
思いたどれば幾年の
姿が胸によみがえる
文読みかえせ 若者よ
恋抱きしめよ 乙女ごよ
古城は風と月ばかり

古城は風と月ばかり


25.曼珠沙華


26.昭和舟歌

作詞:いではく
作曲:遠藤実

世間に背き 義理に泣き
故郷はなれた 遠い日々
舵とるおまえ おれが櫓で
ふたりで渡った 浮世川

涙の先に 明日を見て
いい夢さがしに 流れ舟
肌刺す風と 月の夜は
ふたりが唄った 船頭歌

結んだ縁 ふり向けば
いまなら言えるさ ありがとう
今夜は飲めよ 熱い酒
ふたりの人生 たたえよう


27.哀しみが笑い話になる日まで


28.五月雨ワルツ

作詞:浅木しゅん
作曲:杉本真人

花の咲かない 人生に
花を咲かせて くれた人
このまま堕ちても 構わない
宿の軒先 てるてる坊主
さすらう二人のああ 五月雨ワルツ

紙を拡げて 足の爪
切ってあげてる 北の宿
このまま運命に 身をまかす
窓のアジサイ 淋しく咲いて
心の傷あとああ 五月雨ワルツ

そっぽ向いてる 倖せも
いつか振り向く 時もある
このまま死んでも 構わない
駅のホームを 二人で見つめ
さすらい果てないああ 五月雨ワルツ


29.おんなの天気図


30.夜の旅人

作詞:さいとう大三
作曲:叶弦大

夜が今夜も やってくる
街に酒場に この胸に
人は涙を流すから
夜はかくしに やって来る
口に出せない
淋しさは 誰にもあるのさ

二十世紀の終り頃
俺とお前に雨が降る
びしょびしょぬれて歩こうか
生きていりゃ明日もみえるから

夜は今夜も 歌ってる
風に落葉に この肩に
人は別れて 生きて行く
夜はうしろで歌ってる
忘れられない
男が女がいるのさ

二十世紀の終わり頃
思い出行きの舟が出る
ゆらゆらゆれて もう一度
つかみに行こうか あの夢を

二十世紀の終り頃
俺とお前に雨が降る
びしょびしょぬれて歩こうか
生きていりゃ明日もみえるから


31.ああ旅路


32.やどかりの歌

作詞:星野哲郎
作曲:四方章人

背の荷物も おろさぬうちに
またも旅かよ やどかりは
小石だらけの さみしい磯を
情ケ島とか 言うけれど

岩の割れ目を 一夜の宿に
住めば うつぼが じゃまをする
どこへ逃げても 苦労とやらの
重い甲羅が ついてくる

泣くなやどかり つらいだろうが
しょせん この世は 仮の宿
ころり ころりと ころがるたびに
角もとれます まるくなる

波を枕の 船頭さんも
いわば この世の やどかりさ
百里 二百里 間切ってみても
狭い海から 抜けられぬ
狭い海から 抜けられぬ


33.雨の石段


34.雪散華

作詞:西村賢三
作曲:西村賢三

傷つき破れた はぐれ舟
雪をかぶった 哀しい舟よ
それでも海に へさきを向けて
いまも大漁の 夢を見る
嵐でなくとも 出られぬわが身
泣いて涙に 暮れるなら

※せめて吹雪の なかで舞え
吹きぬく風の音 聞きながら
いっそ吹雪の なかで散れ
涅槃 曼陀羅 それとも地獄※

荒海渡る 鳥でさえ
枝をくわえて 行くという
とまり木さえも 持てない俺に
夢のかけらも 砕け散る
くずれた壁の 一つ一つに
惚れたおんなの 顔をみて

せめて咲かせよ 雪の華
心の芯まで 凍る街
いっそ静かに 雪の舞い
涅槃曼陀羅 それとも地獄

(※くり返し)


35.陽だまり


36.早春情歌


37.風の盆